Blame docs/README.jp

Packit f574b8
README for Japanese
Packit f574b8
===================
Packit f574b8
Packit f574b8
This document shows some supplements for Japanese in Japanese.
Packit f574b8
この文書では日本語で御利用の方のための補足事項が記述されています。
Packit f574b8
Packit f574b8
1. 概要
Packit f574b8
Packit f574b8
Lynx Version 2.8.3 (と恐らくそれ以降の Lynx) では、2.8.2 以前の
Packit f574b8
ものと日本語の文字コードの扱いが異なっています。この文書では 
Packit f574b8
Lynx を日本語環境で利用される場合の固有の設定を簡単に説明します。
Packit f574b8
Packit f574b8
特に ASSUME_CHARSET の扱いが変更された関係上、以前と同じ設定で利用
Packit f574b8
していると従来文字化けしていなかった文章が文字化けしてしまう可能性が
Packit f574b8
ありますので御注意ください。この点に関しては、この文書の
Packit f574b8
「4. lynx.cfg の設定」の章を御参照ください。
Packit f574b8
Packit f574b8
Packit f574b8
2. 日本語の文書の新しい処理方法
Packit f574b8
Packit f574b8
(1) 日本語で記述された HTML 文書の文字コード (Character-Set) が、
Packit f574b8
    META 要素、もしくは HTTP の応答で指定されていた場合、文書が
Packit f574b8
    その文字コードで記述されていると仮定して処理します。
Packit f574b8
Packit f574b8
(2) (1) 以外の場合で、ASSUME_CHARSET が shift_jis もしくは euc_jp に
Packit f574b8
    設定されていた場合、文書がその文字コードで記述されていると仮定して
Packit f574b8
    処理します。
Packit f574b8
Packit f574b8
(3) (1) および (2) 以外の場合、複数の文字コードを用いてひとつの文書が
Packit f574b8
    書かれていないと仮定して処理します。
Packit f574b8
Packit f574b8
Packit f574b8
3. インストール
Packit f574b8
Packit f574b8
インストール時における日本語固有の設定には以下のものがあります。
Packit f574b8
必要に応じて設定を変更してインストールしてください。
Packit f574b8
Packit f574b8
configure オプション
Packit f574b8
  ・enable-cjk
Packit f574b8
        千秋氏による主に日本語の処理にかかわる拡張を有効にするための
Packit f574b8
        オプションです。これらの拡張は今後標準で組み込まれるか、他の
Packit f574b8
        オプションにより有効にする方針のため、このオプションは将来
Packit f574b8
        廃止されると思われます。
Packit f574b8
Packit f574b8
マクロ
Packit f574b8
  ・USE_TH_JP_AUTO_DETECT
Packit f574b8
        前章 (3) の処理を有効にします。
Packit f574b8
        このマクロは userdefs.h において標準で定義されています。
Packit f574b8
Packit f574b8
  ・KANJI_CODE_OVERRIDE
Packit f574b8
        文書の文字コードをユーザが指定できるようにする処理を有効に
Packit f574b8
        します。この指定は、META 要素、HTTP の応答、ASSUME_CHARSET 
Packit f574b8
        で指定された文字コードよりも優先されます。主に文書が間違った
Packit f574b8
        文字コードを指定していた場合に有効です。文字コードは ^L により
Packit f574b8
        切り替えることができます。ただし、多くのケースでは不要です。
Packit f574b8
        このマクロは標準で定義 *されません*。
Packit f574b8
Packit f574b8
  ・SH_EX
Packit f574b8
        千秋氏による一般的な拡張を有効にするためのマクロです。
Packit f574b8
        このマクロを設定すると、上記 KANJI_CODE_OVERRIDE を有効に
Packit f574b8
        した場合の文字コードが画面上部に常に表示されるようになります。
Packit f574b8
        このマクロは標準で定義 *されません*。
Packit f574b8
Packit f574b8
Packit f574b8
4. lynx.cfg の設定
Packit f574b8
Packit f574b8
********************   重 要   ********************
Packit f574b8
lynx.cfg では ASSUME_CHARSET、ASSUME_LOCAL_CHARSET、
Packit f574b8
ASSUME_UNREC_CHARSET を設定しないでください。
Packit f574b8
********************   重 要   ********************
Packit f574b8
Packit f574b8
Lynx Version 2.8.3 以降では、日本語で記述された HTML 文書の文字コード
Packit f574b8
が明示的に指定されていない場合で、ASSUME_CHARSET が shift_jis もしくは 
Packit f574b8
euc_jp に設定されていた場合、文書がその文字コードで記述されていると
Packit f574b8
仮定して処理するようになりました。
Packit f574b8
Packit f574b8
ただし、ASSUME_CHARSET を指定しなくても日本語の文字コードは自動的に
Packit f574b8
判別され、多くのケースでは適切に処理されます。むしろ、ASSUME_CHARSET 
Packit f574b8
を shift_jis や euc_jp に指定していると、それぞれ EUC、SJIS で書かれた
Packit f574b8
文書が文字化けすることがあります。
Packit f574b8
Packit f574b8
従って、lynx.cfg 内に、
Packit f574b8
Packit f574b8
-------------------- ここから --------------------
Packit f574b8
ASSUME_CHARSET:euc-jp
Packit f574b8
-------------------- ここまで --------------------
Packit f574b8
Packit f574b8
のように記述されていると文字化けの原因になりますので、特に理由がない
Packit f574b8
限り、以下のようにコメントアウトするなどして ASSUME_CHARSET が設定
Packit f574b8
されないようにしてください (ASSUME_LOCAL_CHARSET、ASSUME_UNREC_CHARSET 
Packit f574b8
についても同様)。
Packit f574b8
Packit f574b8
-------------------- ここから --------------------
Packit f574b8
#ASSUME_CHARSET:euc-jp
Packit f574b8
-------------------- ここまで --------------------
Packit f574b8
Packit f574b8
必要であれば ASSUME_CHARSET はオプションメニュー、もしくは
Packit f574b8
コマンドラインオプションから変更して下さい。
Packit f574b8
Packit f574b8
補足:
Packit f574b8
ASSUME_LOCAL_CHARSET は Lynx Version 2.8.3 では参照していないかも
Packit f574b8
しれませんが、将来参照するようになるかもしれませんので、やはり設定
Packit f574b8
しない方がいいと思います。
Packit f574b8
Packit f574b8
Packit f574b8
5. 日本語が文字化けしたら
Packit f574b8
Packit f574b8
すべての日本語で書かれた文書が文字化けするなら、オプションメニューで
Packit f574b8
「Display Character Set」を「Japanese (EUC-JP)」、もしくは 
Packit f574b8
「Japanese (Shift_JIS)」に変更して、変更を保存してください。
Packit f574b8
もしくは lynx.cfg 内で CHARACTER_SET を euc-jp もしくは shift_jis に
Packit f574b8
設定してください。
Packit f574b8
Packit f574b8
一部の日本語で書かれた文書が文字化けするなら、前章「4. lynx.cfg の設定」
Packit f574b8
を参照し、ASSUME_CHARSET を設定しないようにするか、もしくはオプション
Packit f574b8
メニューで「assumed document character set」の部分を参照し、shift_jis 
Packit f574b8
や euc-jp になっていないか確認し、もしなっていたら iso-8859-1 等に変更
Packit f574b8
して、Lynx が日本語の文字コードを自動判別するようにしてください。
Packit f574b8
Packit f574b8
それでも文字化けする場合は、
Packit f574b8
  ・META 要素、もしくは HTTP の応答で指定されてる文字コードとは異なる
Packit f574b8
    文字コードで文書が記述されている
Packit f574b8
もしくは
Packit f574b8
  ・ひとつの文書中に複数の文字コードで書かれた文字が含まれている
Packit f574b8
と思われます。前者の場合は文書の管理者に改善を依頼するか、
Packit f574b8
KANJI_CODE_OVERRIDE を定義してコンパイルした Lynx をお使いください。
Packit f574b8
後者の場合は残念ですがあきらめてください。
Packit f574b8
----
Packit f574b8
2000/3/28 Takeshi Hataguchi <patakuti@t3.rim.or.jp>
Packit f574b8
---- $LynxId: README.jp,v 1.2 2011/06/06 00:35:13 tom Exp $